私たちの教会は主ご自身が建てられた教会です。私が神学校卒業後に、どこで奉仕をすればよいのか祈っていたところ、「恵みの業をもたらす種をまけ、愛の実を刈り入れよ。新しい土地を耕せ。」（ホセア書10章12節 新共同訳）との御言葉が与えられて、開拓伝道に遣わされる事になりました。さらに、「それはどの場所でしょうか。」と祈っていますと、「あなたの天幕の場所を広げ、住まいの幕を惜しみなく張り、綱を長くし、杭を強固にせよ。」（イザヤ書54章2節 新改訳）と再度お言葉を頂きました。これによって自宅が所在地である青山、白鳥地区であることがハッキリと示されたのです。主がこの地域に教会を建てる強い意志を持っておられることが分かった時、私には大きな希望と喜びが与えられ、何の不安も恐れもありませんでした。

そしてその通りになりました。最初の一年間に7名の受洗者が与えられたように、主の御心は教会の歩みの中に現れました。信徒が一人もいないところからスタートしましたが、10年間で30名以上の会員が与えられました。また、牧師は最初の一年間無給で奉仕して来ましたが、必要のすべては与えられ、しっかりと支えられて来ました。高血圧と頻脈で苦しみましたが癒されました。

2009年には、ハガイ書1章8節「山に登り、木を運んで来て、宮を建てよ。そうすれば、わたしはそれを喜び、栄光を現わそう。」（新改訳第三版）の御言葉に導かれ、現在の地に会堂取得の恵みが与えられました。姫路福音教会をはじめとして多くの教会と兄弟姉妹たちの祈りと献げものによって、神さまの御言葉は本当に真実であリ、祈りに必ず応えて下さるお方であることを体験させていただき御名をほめたたえました。それは教会に資金があったからではなく、かえって経済的に最も困窮していた時のことでした。

「人が誇ることがないために、」主ご自身がご自分の栄光を現してくださったのでした。たとえサタンが教会を転覆しようとしても、神さまは生きておられ、福音のためにキリストの教会を建てあげるお方であると確信をいただきました。私たちは空を打つような虚しい拳闘をしているのではなく、主は確かに愛してくださり、共に歩んでおられることを味わったのです。私たち教会員一同、これらの恵みをしっかりと心に焼き付け、後々まで伝えていきたいと思います。